マクロ・ミクロ
曲線や曲面の性質には、その上の一点のどんなに小さな近傍においても定まるものと、そうでなく曲線や曲面の全体の形を見渡してはじめて定まるものとがあります。例えば曲線上の一点における接線、あるいは線上の一点における曲率などは前者の例で、曲線が閉じています。また曲線が円であるなどは後考の例です。このように、曲線、曲面、さらには空間自身の性質であって、その上の一点のどんなに小さな近傍においても定まる性質を、徴視的(ミクロ)、または小壊的性質と言い、これに対して、それら全体を見渡して始めて定まる性質を、巨視的(マクロ)、または大域的性質と言います。

copyrght(c).arithmetic.all rights reserved